こどもが不登校になると、多くの不登校未経験の大人は「何が辛いこと(いじめ等)があったからでは」と思い、こどもに事情を聞きます。もし過去の辛い経験(トラウマ)を語ってくれたら、そのことに「話してくれてありがとう」と伝え、「辛かったね」「よく頑張ったね」「気づいてあげれなくてごめんね」と抱きしめてあげるとよいかもしれません。対応に困ったり、症状が長引くようならご相談ください。
しかし、自分でもなぜ登校したく無いのかわからない子が多いと思います。聞かれれば思い当たる嫌なことを口にします。そして、大人はこどものことを思い、嫌なことから遠ざけたり、解消しようと努力したりするでしょう。その結果、状況改善することもあると思います。しかし、「問題」と思ったことが無くなっても不登校・ひきこもりが解消しないことの方が多いと思います。
心の不調は、複数の負荷が同時にかかったときに起きやすいです。中でも、不登校・ひきこもりは様々な要因が重なっていることが多いと思います。Coconとしては、主に個性(発達特性等)・育ち・家族関係・トラウマ体験を把握しつつ、本人・家族と一緒に理解(仮説・想像)を深めます。そして、復学を目標にすべきかどうかも含め、今後の対応を一緒に考えていきたいと思います。
周囲が学校や会社・社会に交じって適応してほしい、そんな「幸せ」を願うのは当然だと思います。できることなら、本人もそうしたいと思っているのかなとも。でもそれが、「そんな当たり前」なことができないから辛く、苦しいのだと思います。
不登校やひきこもり状態は突然やってくるのでしょうか。思い返すと幼いころから不器用な面があったかもしれませんし、手がかからず園でもしっかりしていると言われる人まで様々でしょう。でも、不適応として出てくるまでに、本人なりにとっても頑張り、疲れきっていることは共通していると思います。
社会はあたかも「社会に適応することが正しい」かのように私たちに求めてきていると感じることがあります。周囲や大人の願いや必要と考えることをおさえることも大切です。でも、それ以上に本人が今必要としていることを大切にしたいと思います。それは本人が言葉にしたことに加えて、本人も気付いていないけど心が体が求めていることにも、耳を傾け、想いたいと思います。
私は、家庭はこどもにとって一番身近な社会だと考えています。不登校・ひきこもりになった時、そんな身近な社会(家庭)に安心して安全に居られるか、がまず重要だと思っています。安全に不登校・ひきこもりをできる状態があれば、そこから本人・自分を理解し、成長や社会適応等にむけて試行錯誤していくことができます。
一方、家庭内に恐怖や不安が高いと、部屋にひきこもったり、家庭内暴力になったり、コミュニケーションがうまくいかずお互いにとって危険な場になってしまいます。その場合は、まず家庭内が皆にとって安心安全で居られる場所を目指して、一緒に考えていきましょう。
つい家族が「社会・学校」の代弁者のように、「そんなんじゃあ社会でやっていけないぞ」精神にのっとり家庭内にいると、安全ではいられないでしょう。
不登校やひきこもりの人数は年々増え続けています。その中で、少しずつ社会や教育から様々な選択肢が生まれていますし、どこかの社会に適応した人たちの声も増えてきています。ただし、その声や情報を集めるだけでも大変です。将来の見通しが少しでもあることで、人は安心します。Coconに限らず、倉敷でも公的な相談機関や親の会等も情報をたくさん持っています。社会は変わり続けてきましたし、これからも変わり続けていきます。ぜひ、いろいろ知ってみてください。周囲や親が知らない社会に、本人が歩みたいと思える道があるかもしれません。
【こどもと大人の心理相談室Cocon】
代表者:新谷雅人(にいやまさと)
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第2・4土曜 10:00~13:00
☎:090-5328-9935(カウンセリング中などでお電話に出られないことが多いため、お問い合わせ・ご質問はLINE又はメールがスムーズです。電話は留守番電話にご用件の録音をお願いします。)
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